※ この記事は、KIESS MailNews 2012年10月号に掲載したものです。
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持続可能な社会とは?『やさしい社会2』
社会という言葉の実際は,人であり,その繋がり方で出来ているという理解でいいでしょうか。すると社会を変えるとは,足元の人と人の繋がり方からになります。たとえ環境を良くしても,守らない人を責めたり,嫌ったり,システム的に罰則を設けるのでは,人を表層的にしか捉えられない条件付きの安定で,繋がり方に優美さが果たして出るのか。人そのものに対する総合的な理解を伴わない扁平な正しさを以て人を責めたり圧したり,逆にぺこぺこしたりで,そうならないように常に身構えて生きる不安定な関係にならざるをえません。このあたりのこと,最近コミュニティ見学が増えるばかりですが,みなさんが最も気にしているところです。そんな中で、『やさしい社会2』(杉江優治著,サイエンズ研究所)を出版しました。
鈴鹿カルチャーステーションの展開
鈴鹿カルチャーステーションでは,最近,特に地元の人たちの活動発表や雑貨市に使われるようになっています。雑貨市ではママさん有志の発案で,地元で手作りの小物やお菓子,パンなど作っている人たちがテーブル一つずつのお店を出すもので,開店前に100人を超える人が並ぶほどの盛況でした。また,地元のお祭りに太鼓チームや茶道教室,アートスクールのメンバーが呼ばれて,それぞれの活動でお祭りに協力することが出来、地域に一段と溶け込み始めたのを感じています。
拡がる里山活動
里山の活動ではワンコインで参加できる企画,里山親子体験が盛況でした。今回は特に竹飯盒やパン焼き(写真)のために竹を切りだす仕事があったので,お父さんたちの活躍が目立ち,家族も知らなかったお父さんのカッコ良さ発揮!
段ボールコンポストと街のはたけ公園での「おくど計画」も併せて進行中で,生ごみ段ボールコンポストの説明会を,いろいろな体験企画の中で並行して行っています。
こうした活動を見聞きした人たちから、以上のフィールドを使った教育プログラムの実施案や、炭焼窯づくり等のお申し出をいただきはじめているところで、新しい人との出会いやつながりがどんなに大事かということを再認識するこのごろです。
(かたやま ひろこ:鈴鹿カルチャーステーション理事)
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