※ この記事は、KIESS MailNews 2017年4月号に掲載したものです。
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NPO活動
三田住まいるチームJOIN 移住・交流&地域おこしフェア(1月15日)
東京ビッグサイトで全国の自治体や団体が集まる「JOIN移住・交流&地域おこしフェア」が開催され、三田住まいるチームとして出張し三田市への移住を勧めてきました。定年後の移住を目指す初老の夫婦や、農を志す青年や、田舎で子育てをしたい家族等と話をしました。その中から2年後の田舎暮らしを計画している横浜在住のご夫婦が2月11日に里野山家を訪問されましたので、郷協の仲間で高平地区を案内しました。
三田市PRビデオ撮影(1月23日)
三田住まいるチームが出演するPRビデオが作られました。三田市のホームページで見ていただけます。女性二人が出ている分は東京山手線の車内で放映されています。
井戸端会議(1月26日,2月23日)
最近は毎回12~13 人が集まるようになり話題が広がっています。
生活支援ボランティア
高平地区ふれあい活動推進協議会生活支援部会ではボランティアによる高齢者支援活動を行う「サポート高平」の準備を進めており、来月から一部地域に限定して始められます。私たちも登録ボランティアとして係わっていくことにしています。
ふくろう高平(デイケアセンター)で講演&琴演奏(2月13日,13日,3月14日)
今回はNPOの活動、郷協の活動に地域の行事を加えた画像を見ていただきました。知っている人や、知らなかった他地区の伝統行事が写っているので大いに喜ばれました。また、琴の演奏に合わせて唱歌を歌ったり古典曲を聴いたりして楽しんでもらいました。
高平郷(さと)づくり協議会(以下郷協)のメンバーとしての活動
しめ縄作りワークショップ(12月25日)
一昨年のしめ縄づくりワークショップでお世話になった地元の名人、西さんに指導していただき、藁のしごきと藁叩きから始めて、11人の参加者が9個のしめ縄を完成しました。一番早かったのは小学3年生の男の子でした。全員藁にまみれて楽しんでいました。昼食は、地元産の蕎麦粉を使って地元のそば打ちクラブが打った「さとそばランチ」(月一度の献立)でした。
運営委員会(1月19日,2月16日)
6部会と広報委員会から1か月間の活動報告と今後の予定を話し合います。私たちは第1部会〈環境・美化〉を担当していますが、範囲に捉われず「こんなことをやったらよいのではないか」と思うことをやっています。例えば上記のしめ縄づくりやロケットコンロづくりのワークショップを開催したり、高平への移住者を勧誘する空き家バンクを始めてみたり、他部会の催しを手伝ったりしています。
見学会(2月17日)
産業部会の主催で、戸倉地区の生産組合やJAのみなさんと郷づくり協議会のメンバー、地域おこし協力隊員とで兵庫県加古郡稲美町にある「にじいろふぁ~みん」と吉川町にある「イオンアグリ創造株式会社」の農場を視察しました。
まず、午前中に視察した「にじいろふぁ~みん」はお客さんと生産者の架け橋になって歩みたいという目的の通りに、店舗も広々として明るく、店員さんも和やかにおもてなしの接客をなさっていて、自慢の豆腐は工場が店舗から実際に眺められて、どのように豆腐が出来るか一目瞭然で、試食の湯豆腐もとてもおいしく、私は思わず何種類か買ってしまいました。その他にも、料理教室や余剰の野菜をドライフーズにする設備など様々な取り組みが現れた施設でした。ランチはレストランでバイキング形式。メニューはほんとにびっくり!あんなにたくさんのランチバイキングメニューは初めて!それに美味しいこと!ああ、これはたまりません!
午後からはこれもびっくり!イオンアグリ創造株式会社の三木里脇農場です。5人の常勤と70数人の地元の非常勤の方でやっておられます。ぶどうの生産がやめられた土地を借りて農場を運営し、地元の雇用も生み出すという地域活性化に大いに貢献する企業の好例を目の当たりにしました。
今回の視察は、これからの高平を考えていくのに大いに参考になりました。
認知症勉強会(2月26日)
郷づくり協議会主催で、高平交流センターで認知症勉強会があり、受付と写真記録を担当しました。
参加人数は当初の申し込みよりはるかに多く58人で、用意していたパンフレットが足りないくらいでした。講座の途中で認知症の予防の手遊びを取り入れた体操をして、ほとんどの人が出来ないで大笑いする一幕もありました。みんなで楽しく共に学んだ勉強会でした。
ロケットコンロ作りワークショップ(3月2日)
これまで多数の地区がロケットコンロを作り公民館に備え付けていますが、まだ作っていなかった地区が今回作りました。今回の参加者は腕がよく、最短製作時間2時間弱を記録しました。
空き家見学ツアー(3月3日)
高平地区への移住を希望している3人の女性を案内して、5軒の空き家(古民家2軒、普通の家2軒、ログハウス1軒)の見学と、移住1年の家族の家を訪問しました。女性の一人(32歳)は古民家希望で20歳から積み立てを始めたそうです。自力での補修、改装を計画しています。昨年移住して来た家族は約3年前からこの地域で田畑を借り、大阪での勤めの傍ら耕作し、地域の共同作業や行事にも参加し、遂に古民家を借りて移住して来ました。薪や井戸水を活用した生活を実行していて、里野山家より徹底したエコ生活をしています。
里山整備
落葉広葉樹植樹準備
昨年の6月で皆伐を終えた区画に落葉広葉樹を植える作業に入るため、作業道作りを始めました。並行して、森づくりに取り組んでいる企業からクヌギ、ノグルミ、ヤマボウシ、チドリ、コマユミなどの苗を貰い受けて来ました。山桜、ヤマモモ、シャクナゲは購入予定です。
里道を遊歩道に整備
里道付近の樫やヒサカキを伐採し、遊歩道の縁を決める木材を固定する杭を作っています。また、山裾に生い茂り林内の見通しを悪くしている常緑儒を伐倒し、猪や鹿が身を隠し難いバッファーゾーンを設けつつあります。
最近山作業の仲間が増え、80歳を筆頭に最大8人が作業することになりました。
里野山家の暮らし
高売布(たかめふ)神社 花ふり(1月9日)
五穀豊穣・家内安全を祈願する「花ふり」という神事が行われました。2本の榊の枝の元に藁で数個の小石または柿の種を括り付け中程に御幣を付けたものを手に持ち、並んで宮司からお祓いを受けます。その後焚き火を囲んでお神酒をいただきながら暫し歓談しました。帰宅後、家の四隅や神棚、かまどなどの前で榊を振りお清めを行いました。
高平混声合唱団15 周年記念コンサート(2 月25 日)
5年前の10周年に続いての15周年のコンサートを冬晴れの有馬富士公園パークセンターのホールで開きました。観客は地域の方々、友人、家族などで140人も来て下さり、用意した椅子が満席になるほどでした。歌唱指導の先生の澄み切った歌声のソロやピアノの先生の連弾などを二部に挟んで、私たちは一部と三部で日頃の練習を披露しました。入団数か月の私も恥ずかしながら一員に加えてもらって思いっきり歌いました。最後に会場全員で「ふるさと」を合唱し、弾けるような笑顔の皆様を送り出して、歌い切った充実感と皆様に喜んで頂いた幸せを一杯もらった一日でした。
(さとう しゅういち:KIESS事務局・NPO法人里野山家代表)
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